にほんご書店そうがく社
日本語
能力試験
ISBN9784757418929

耳から覚える日本語能力試験 文法トレーニングN4


出版社 アルク
著者 安藤栄里子, 今川和
価格 \1,600+税
体裁 26cm 127頁 CD1枚付

【解 説】
 新しい日本語能力試験は、どのような試験なのかを受験者の視点からわかりやすく解説したムックで、N1〜N4レベルの受験者を対象としています。内容的には、既刊のN1からN4まで刊行されている「日本語能力試験予想問題集」(国書刊行会)および「新日本語能力試験N1・N2・N3新傾向解説と完全予想模試」(ジャパンタイムズ)と同類の対策書と位置付けることができます。本書の内容構成は、最初に日本語能力試験合格体験記と勉強法を紹介し、続いて新試験の概要を日本語・英語・中国語・韓国語の対訳で解説しています。最後にN1からN4の模擬試験と出題項目ごとの解説を日・英・中・韓国語の対訳付きで収録しています。出版時期が少々遅かったのではないかと思われますが・・・。
 最後に長い一言。今回の日本語能力試験の改定の大きなポイントの1つに、「Can−Doリストの提供」が挙げられます。もちろん本書でも言及されてはいますが、他書と同じくあまり重要視していない印象を受けます。実際の行動場面を想定した評価タスクとしての「Can−Doリスト」は、試験のレベルを記述、評価する枠組みの役割だけではなく、学習者の学習動機づけの役割も兼ねています。さらには、学校で行う日本語教育のシラバス作りにも役立つ重要な指標にもなりえます。今回の日本語能力試験の改定とは、すなわち単なる試験形式の変更にとどまるものではなく、日本語教育の在り方に変更をせまるものであるという認識を明確にしなければならないと思います。試験対策の「ムック」であるからこそ、もっと真正面から取り上げなければならない(取り上げることができる)テーマであると思った次第です。